上階と下階を真っ直ぐにつなぐ「直階段」

省スペースでも設置できる直階段

住宅に設置される階段には、大きく分けて5つの種類があるのをご存じでしょうか。その5つの種類とは、直階段、かね折れ階段、折返し階段、回り階段、そしてらせん階段です。もっとも一般的な階段が、上下階をまっすぐにつなぐ直階段です。シンプルなデザインの直階段は、省スペースで設置できるため、狭い住宅事情を抱える日本においてもおすすめの階段とも言えます。また、直階段は他の階段と比べると、費用面で安く抑えやすいというメリットもあります。らせん階段や折返し階段といったスタイリッシュなデザインの階段に憧れていたという人でも、実際に注文住宅を建てる段階になると、実用面や経済面から直階段を選択するという人も少なくありません。

直階段を設置する際の注意点

省スペース、低予算で設置できる直階段は、メリットがある一方でデメリットがあるのも事実です。狭いスペースで上階と下階を結ぶ直階段は、傾斜が急になりやすく、上り下りには、やや危険が伴います。足もとがふらついてバランスを崩してしまえば、階段の下まで一気に落ちてしまう、といった転落事故を招いてしまうこともあり得ます。 省スペースにこだわり過ぎず出来る限り傾斜を緩やかにする、手すりを取り付けて安全性を高める、など何らかの工夫をして設計を進めるようにしましょう。また、スペースに余裕がある場合は、途中に踊り場を設置した方が、転落を防止しやすくなり、より安心して暮らせる家になります。直階段ならではのメリット、デメリットをしっかり理解した上で取り入れるようにしてくださいね。