踊り場や階段下のスペースを活用できる
かね折れ階段は、直線型の階段を、途中で90度曲げた形をしているのが特徴です。そして、曲がり角の部分には、正方形の踊り場ができます。その踊り場を活用できるのが、かね折れ階段のメリットです。ある程度の広さを確保できる踊り場であれば、本棚や観葉植物を設置することも可能でしょう。また、階段下は広いスペースができるため、そこを収納用として活用するという手もあります。
さらに、90度曲がっているという形状で、万が一最上段から人が転がってしまったとしても、踊り場で止まる可能性が高いです。よって、子供や高齢者がいる家庭で、一番下まで転がってしまう直線型階段では安全性に不安がある場合に、かね折れ階段を選ぶのも良いでしょう。
相性の良い住宅が限られている点に注意
かね折れ階段は、階段の中でも特殊な形状をしているため、相性の良い住宅の形が限られています。部屋の壁に沿って階段を設置でき、なおかつ階段用として十分なスペースを確保できる住宅です。部屋の隅に合わせて、階段を設置できる住宅が最適です。そうではなく、部屋の中心に階段を置く設計や、スペースが限られている住宅では、メリットを活かせないので注意しましょう。また、複雑な形状となるため、シンプルな直線型の階段よりも施工の難易度が上がります。その分、設置するための費用が高くなりやすいので、いざかね折れ階段を設置しようとした際に、予算オーバーとならないよう、あらかじめかね折れ階段の費用相場を把握しておいた方が良いでしょう。