階段下に収納場所を設置できる「箱型階段」

荷物だけでなくトイレも設置できる

階段下に収納場所を設置できる「箱型階段」は、掃除機や新聞の置き場所など室内の整理整頓がしやすいことがメリットです。そんな収納場所を確保できる「箱型階段」ですが、リフォームにおいて「箱型階段」の利用法として増えているのが「トイレ」の設置です。トイレを設置する場合において、換気を考慮するために窓を設置しやすい壁際に設置されることが多いです。

しかし壁際にトイレを設置したくてもスペースがない場合や、スペースがあっても隣家や道路と面していた場合はプライバシーを考慮しできない場合も考えられます。そういった事情でトイレを壁際に設置できないときに、「箱型階段」に換気扇付きのトイレを設置することでプライバシーを気にせずにトイレを設置することができます。

災害が起きた場合を考えて設置する場合もある

「箱型階段」はデットスペースを有効活用できるという点以外に、災害が起きた場合を想定して設置する家庭が増えています。災害が起きた時に必要不可欠なのが、ヘルメットや備蓄用食料を置いておく場所です。こういった災害時に必要な物資は、災害が起きた時にすぐに手元に持てるようにわかりやすい場所に用意しておくことが必須になります。

そこで「箱型階段」に収納場所を設置することで、災害が起きた時に戸を開けることですぐに手元に持たせることができます。そして収納場所をあらかじめ耐震設計をすることで、震度6以上の地震が起きた時に緊急時の避難場所にすることもできます。そして自宅が浸水するほどの水害が起きた場合に、耐震設計をして丈夫にしておけば安全に2階に避難をすることができるのもメリットです。

設計事務所の仕事は多岐に渡ります。法律(建築基準法)を遵守した建物で、設備も考えなければなりません。また、予算についても検討しなければなりません。多くの分野をまとめて、形にするという仕事です。